まっちゃんのセンスが好きでした

ダウンタウンの松本人志監督の2作目「しんぼる」は、これまでの4作品の中では最高傑作といえます。松本人志監督自身がメディアでそう公言しているように、素晴らしい作品です。ストーリーは特にはなく、パジャマ姿の男が真っ白な部屋に閉じ込められているシーンから始まります。その後、その部屋から脱出を試みるだけのごくごくシンプルな内容の映画です。松ちゃんのコントやネタなどは、以前から賛否が分かれる傾向でしたが、この作品は特にネットで賛否両論を巻き起こしました。いわゆる映画を期待して観た人は一様に否定的な意見を述べていますが、先入観なく面白いものを観たい人には高評価となっています。パジャマ男は、白い部屋にある色々な物を使って脱出を試します。白い部屋には何故か様々な物が置いてあり、途中いつの間にか増えてきて、それらを使って、または組み合わせを試してみます。食事用に寿司が出てきたり、黒人の原住民のような人が突然走って部屋に入ってきたり、ロープが上から垂れ下がってきたり、全く脈略が無いような様々な物があります。最終的にはそれらを組み合わせて部屋を脱出できるのですが、脱出した後にパジャマ男は神のようなキリストのような姿に変貌して、地球と対峙すると場面で映画は幕を閉じます。白い部屋と並行して、ザラついたメキシコかどこかの大地のカットから始まる、プロレスラーの世界も挿入されます。白い部屋とプロレスラーの世界が交錯する点が「しんぼる」の特異な点で、次第に白い部屋で発生したことがプロレスラーの世界に介入していくようになります。これは世の中で起こるあらゆる出来事は、何かとの関係性によって成り立っている、仏教的な世界観を表していかのようです。このような映画なので、観る人によっては意見がハッキリとわかれます。

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