言の葉の庭は美しい

秒速5センチメートルを観たときから、映像美系病みアニメつくらせたら新海誠さんの右に出る人いないわーと思っていましたが、この作品でその印象がより濃厚になりました。
まず映像ですが、東京の某公園をモデルにして背景を描かれているそうですね、緑と雨の描写がとにかく美しい。
作品の内容を深く考えず、音無しでこの映像を流しているだけでも目が癒されそうです。
いやほんと、今の日本で、風景描写で右に出るアニメ映画はないんじゃないかな。
美麗なアニメーションがお好きな方は、新海誠さんの作品を観て損はないと思います。

内容については、自身の経験とリンクするものが多々あり、他人事として観れませんでした。
まず、理不尽な理由で休職に追い込まれて、出勤できなくなってしまうシーン。
憂鬱を落ち着かせながら頑張って着替えて、出勤する手前で足が止まってしまって、でも家に帰るのは罪悪感が許さないから、近くの公園で時間を潰して。
時間を潰すベンチも屋根があったり、周りに木が生い茂っていたりと、自分が日常から逃げている罪悪感があるから、人目を避ける場所を無意識に選んでしまったり。
これ、私も経験あるんですけど、本当にこういう行動になるんですよね。

あと、ファンデーションが割れただけなのに、急に耐え切れなくなって泣いちゃうシーンとか。
何とも無い人が観たら「は?意味わかんない。何コイツただのメンヘラじゃん」って思うでしょうけど、精神的に追い詰められていると、本当に些細なことで耐えられなくなる瞬間があるんですよ。
こういう些細な精神面の描写が秀逸すぎて、当時を思い出し、所々で胸が締め付けられました。
これだけ真に迫る描写ができるということは、この作品を作った人は、ご自身もこういう経験をされた方なんでしょうね。
当時の自分だけがおかしかったわけではないのだと、少し安心することができました。

アニメも映画も音楽も、マイナスに陥っているときに明るいものを見聞きすると、余計に滅入るんですよね。
こういう作品は、どん底に落ち込んでいる人を癒す力があると思います。
私はこの作品に出会えて、救われた気持ちになりました。
ただ、現在メンタルが上を向いている方は、ちょっと引きずられる可能性があるのでオススメしません。

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