國崎出雲の事情について

作者のひらかわあやさんが歌舞伎について学んだ上で漫画を描いてることが伝わってくる歌舞伎×恋愛(?)漫画です。主人公の國崎出雲の國崎屋は落ちぶれていて他の歌舞伎一家から見下されていましたが、出雲が復活したことで少しずつ國崎屋が立て直していきます。
漫画の初めの方では、見た目が可愛い女の子のため女形として活躍する出雲が、國崎屋を見下している「御曹司歌舞伎役者の栂敷紗英」「見た目が幼児で中身は腹黒の源玄衛」「有力歌舞伎一家菅原屋の兄弟菅原梅樹と菅原松樹」と共に演目を成功させます。また、ただ演目を成功させるのではなく出雲がアドリブを放り込み元の演目をさらに良いものとして作りあげ見に来たお客さんを湧かせるため出雲の出た演目は毎回大反響となります。その実力を目の当たりにした4人は出雲と仲良くなり、友達として絡むようになります。
そこからは出雲を含めたこの5人がメインキャラクターとして毎回のように登場します。
その後も様々な歌舞伎一家と演目を行ったり、斬歌舞伎一家と対決することもあります。演目が終了すると、出雲と共演した役者は皆出雲と仲良くなり交流が深まっていきます。
若手役者と演目を行うことが多いですが、たまに大御所とも演目を行うことも。
國崎屋の皇加賀斗は出雲の兄弟子です。出雲が可愛い系の女形なら加賀斗は綺麗系の女形として活躍しています。ただし身体が弱いため、出雲のように頻繁に演目に出ることができません。女形として出雲と大きく異なる所は、出雲は男の中の男を目指しながら女形として活動しているのに対し加賀斗は女装好きで好んで女形を演じている所です。普段からよく女装をして出かけたり生活をしているため、多くの男性を魅了しています。出雲を学校に迎えに来た時は他の男子生徒が「校門に綺麗な人がいる」と気になって仕方がなかったほどです。
そんな加賀斗は出雲に「女形の勉強」という名目で女装させたがります。しかし、だいたい嫌がられます。でも、この時だけは何故か強い加賀斗の対応と女装させる言い訳がとても面白いです。
最終回では若手歌舞伎役者のみで質庫魂人形舞踊という演目を行います。これは質庫魂入替という演目のアレンジバージョンです。今まで描かれた若手歌舞伎役者が総出演するためとても感動します。
歌舞伎を知らない人でも楽しんで読める漫画です。

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